毎日、満員の電車に1時間近く揺られて会社に着く頃にはぐったり、なんて経験をしている人も多いのではないでしょうか?
最近は「職住近接」の考えが高まってきており、通勤時間の短縮はもちろん、満員電車に乗るストレスからの解放、プライベートの充実などたくさんのメリットがあります。
職場の近くに住むとどれくらい楽になるのか、その詳しいメリットやデメリットについて見ていきましょう!
メリットが多い職住近接とは?
「職住近接」とは、職場と住居が近いことを指します。
東京など都心では、通勤ラッシュ時の乗車率は180%を超える路線が多く存在しており、毎日通勤する人にとっては大きなストレスの原因となります。
日々、満員電車の中で長時間我慢し職場に出社しても、勤務を開始する頃には疲れてしまい、精神的にも体力的にも仕事の生産性が下がってしまいますね。
そこで政府は、働く人だけでなく、企業側にとってもメリットがある「職住近接」を推進しており、通勤時間の短縮や、満員電車の解消、職・住のバランスの良い都市構造の形成を目指しています。
職住近接のメリット
どれくらい楽になるのか、具体的な職住近接のメリットをご紹介しましょう。
「通勤時間にかかるストレスや疲労の軽減」という面では、通勤ラッシュのストレスは毎日続くと予想以上の負担となり、長い時間電車に乗っていると人身事故などで遅延するリスクも出てきます。
職場の近くに住めばこれらを軽減できたり、万が一の場合でもタクシーでの通勤が可能で、企業側としても交通費の削減や仕事の生産性向上につながります。
「プライベート」の面で考えても、通勤時間の短縮で毎日1〜2時間短くなった場合、家での趣味を満喫したり、仕事帰りに習い事やスポーツジムに通ったり、自分の自由な時間を多く作ることができます。
プライベートが充実すると、自然と仕事のモチベーションも上がりますので企業としても離職率の改善につながります。
他にも、メリットとして子育て中の母親の場合には、時短勤務をせずにフルタイムで働けたり、子どもの送り迎えがスムーズになったりと、仕事と育児の両立がしやすいですね。
職住近接のメリットだけでないデメリット
良いことが多いように思える職住近接ですが、デメリットもあることを理解しておきましょう。
職場が都心に近い場合には、近くに住む分だけ家賃も上がります。
ファミリータイプだと金額もさらに大きくなり、会社から数万円の住宅補助がもらえても生活が苦しくなる可能性がありますので、程よい距離を探すと良いでしょう。
また、子育て家族にとっては、子どもを育てる環境面でも注意が必要です。
待機児童・入園倍率の問題や、住む地域によって子育て支援や教育レベルなども違いますので、仕事の通勤面だけでなく、子どもが育つ環境として理想的かどうかにも注意しましょう。
他にも、会社によっては徒歩5〜10分ほどの距離だとすぐに職場に呼び出されてしまったり、人によっては職場が近すぎて家でも仕事のことを考えてしまうなど、オン・オフが付けにくくなるなどのデメリットもあるようです。
まとめ
職住近接はメリットが多いですが、人によって近すぎることをデメリットに感じたり、高い家賃が生活の負担になったりとデメリットもありますので、自分に合わせてどれくらいの距離が理想かを見つけることが重要です。